外來韋編2019Autumnを勝手に紹介する記事

2020年9月18日

管理人のsou1です。今朝、東方Projectオフィシャルマガジン「東方外來韋編 Strange Creators of Outer World. 2019 Autumn!」を電子書籍で購入しました。そこで、今回は九十九姉妹に関する情報とあわせて読了後の感想を述べたいと思います。

今回の内容

今回の内容は以下のとおりでした。

  • 東方鬼形獣特集
  • 東方輝針城・弾幕アマノジャク特集
  • 岸田教団インタビュー
  • 幻想郷ジオグラフィ
  • 幻想郷人妖名鑑
  • 東方香霖堂 ~ Curiosities of Lotus Asia.
  • 二次創作漫画

このうち、本記事では「東方輝針城・弾幕アマノジャク特集」「幻想郷人妖名鑑」「東方香霖堂」にスポットを当てて感想を述べたいと思います。

東方輝針城・弾幕アマノジャク特集

6年前に頒布された「東方輝針城 ~ Double Dealing Character.」の特集です。このサイトをご覧の方はだいたいご存知でしょうが、九十九姉妹はこの作品の4面ボスです。各キャラクターの妖器あり機体(通称A機体)を選択すると八橋が中ボスで弁々がボス、妖器なし機体(通称B機体)を選択すると弁々が中ボスで八橋がボスとなります。

Easyシューターからルナシューターまで、九十九姉妹で苦戦するのは誰しもが通る道でしょう。僕もその一人で、Lunaticで弁々の通常を目の当たりにしたときは「避けられるかこんなの!」と思いながら頑張りました。ほぼ無理でしたが。

Lunaticの弁々通常2。弾の量がえげつない
Lunaticの八橋通常1。こちらも避ける弾ではない

さて、東方輝針城特集では以下の部分で九十九姉妹に関する言及が為されています。

  • 冒頭のゲーム紹介
  • 幻想のもと②(付喪神について)
  • 東方輝針城クロスレビュー

冒頭のゲーム紹介では、4面ボスとしての九十九姉妹が紹介されています。ここについては冒頭で述べた情報とほぼ同じなので省略します。

幻想のもと②では、九十九姉妹の種族である付喪神がどのような妖怪かが説明されています。付喪神は室町時代になって現れた妖怪で、初めこそ人間を襲う妖怪の恐ろしさを見せていますが、時代が下るにつれてコミカルなキャラクターとして扱われるようになります。管理人がいま読んでいる妖怪文化入門(小松和彦著)によれば、初期に描かれた付喪神絵巻では古文書の霊魂の助けを借りて次第に鬼になる過程が描かれている一方、百鬼夜行絵巻の時代には鬼になりかけのよく知られた付喪神の姿になっていたそうです。前者のストーリーに輝針城との共通点が見られるのが興味深いですね。

また、付喪神絵巻では暴れた付喪神が護法童子や尊勝陀羅尼などに退治され、その後出家して仏教の修行に励み成仏します。幻想郷で仏教といえば命蓮寺ですが、彼女らとの交流を描くのも面白そうです。

東方輝針城クロスレビューのレビュアーは霊夢、魔理沙、咲夜、正邪&針妙丸です(いつもの神主枠が正邪&針妙丸になっています)。針妙丸のコメントが全体的に小学生並みの感想だったり、咲夜が相変わらず天然なコメントを残したりしています。九十九姉妹へのコメントはだいたい以下のとおりでした。

  • 生まれたてで攻撃が荒削り。2点(霊夢)
  • 音の攻撃自体は悪くないが古い道具なので物理的に脆そう。4点(魔理沙)
  • お嬢様がレトロミュージックに夢中なのでうちで演奏してほしい。10点(咲夜)
  • 和楽器はナウなヤングにばかうけだよな!(正邪)
  • 楽器ふたつじゃ物足りないから仲間を見つけてくるね!(針妙丸)

グリウサのときも言及されていましたが、琵琶と琴は幻想郷でもレトロで一般的ではない楽器のようです。今の幻想郷では何が流行りなのでしょうか。テルミン? それともハチプロ?

幻想郷人妖名鑑

今回の幻想郷人妖名鑑は輝針城に出てきた妖怪たち(チルノは除く)です。Febri Vol.19で輝針城インタビューがあったときも言及されていましたが、九十九姉妹の元ネタは百鬼夜行絵巻に出てくる琵琶と琴の付喪神だそうです。あの絵だと琵琶が琴を引っ張っているので、そこから姉妹関係が決まったのでしょうか。

外來韋編では、九十九姉妹について「生まれたて」というキーワードが頻繁に出てきます。ここでも、生まれたてだからどこで何をしていたという設定があまりないと言われています。幻想郷で彼女らより誕生が遅い妖怪といえば高麗野あうんくらいでしょうか。書籍も含めると易者とかウワバミとか。

また、雷鼓は4面ボスと揃えた音楽系で、かつSF感を入れて差別化した妖怪であると神主は述べています。ここでも、九十九姉妹は伝統的な楽器の付喪神であるという点が意識されているように感じました。

東方香霖堂

今回は鬼形獣の異変が終わった後に、犬型ロボットが勝手に動き出すお話です。当然九十九姉妹は出てきませんが、付喪神関連で重要な記述があったので紹介します。

霊夢「付喪神と同じ理屈でいうと、道具の維持にエネルギーを使う必要が無いので、霊力だけで動いてるはず。霊力は身近な生物や自然から吸収しているんじゃないかな。この子で言えば、霖之助さんから奪う形で……」

このことから、九十九姉妹は「輝針城Exの前後で外の世界の魔力と小槌の魔力を交換した後、そのまま外の世界の魔力だけで動いている」と推測することができます。茨歌仙でミスティアの屋台に並んでいたので食事ができないわけではなさそうですが、生きるために必須というわけでもなさそうです。人間が音楽を聴かなくても直ちに生命の危機にはならないのと同様に。

まとめ

以上、九十九姉妹に関する記述に注目し、外來韋編の内容を紹介しました。「生まれたての妖怪」「伝統的な楽器の付喪神」という側面が特にクローズアップされていたように思います。

ここで触れた箇所以外にも、鬼形獣のインタビューや、クロスレビューでの他者への評価など、ほかにも見所が満載なので是非購入して読みましょう。