東方LostWordに出てくる九十九弁々って何者? 生い立ちは? 弾幕は? 調べてみました!

2020年9月18日

2020年9月10日より、東方LostWordに九十九弁々が実装されました。

原作や二次創作で見かける機会はあまり多くないため、ここで初めて見た方もいらっしゃることでしょう。

そこでこの記事では、九十九弁々がどういったキャラクターなのかを解説したいと思います。

概要

  • 名前 : 九十九弁々(つくも べんべん)
  • 種族 : 付喪神
  • 二つ名 : 古びた琵琶の付喪神
  • 能力 : 自ら音を発して演奏できる程度の能力
  • 姉妹関係
    • 妹 : 九十九八橋(琴の付喪神、血のつながりはない)
  • 主な登場作品
    • 東方輝針城 ~ Double Dealing Character.(4面中ボス、4面ボスとして登場)
    • 弾幕アマノジャク ~ Impossible Spell Card.(五日目に登場)
    • 東方文果真報 Alternative Facts in Eastern Utopia.
    • The Grimoire of Usami 秘封倶楽部異界撮影記録

生い立ち

東方輝針城(本編)

九十九弁々が生まれたきっかけは、ひとつの異変でした。アマノジャクの鬼人正邪にそそのかされ、一寸法師の末裔である少名針妙丸が打ち出の小槌を使ってしまったのです。

東方LostWordの絵札「打ち出の小槌」

打ち出の小槌は、何でも願いを叶えられるという夢のような道具でした。込められた願いは「下剋上」。小槌の魔力は幻想郷の弱い妖怪たちにパワーを与え、新たな付喪神を生み出しました。このとき弁々と八橋も生まれ、力の源である輝針城を目指して空高く飛んでいきました。

東方深秘録のステージ「輝針城」。空中に浮かんだ逆さまのお城です

さて、幻想郷は大混乱です。大人しいはずの妖怪が暴れ、普段使っている道具が勝手に動き出すのですから。この異変を収めるべく、霊夢、魔理沙、咲夜の3名が妖怪退治に向かいました。

そして嵐が巻き起こる上空で、彼女らは出会います。弁々と八橋は、この頃には既に姉妹を名乗っていました。(フットワークが軽いですね)

道中で既に八橋(4面中ボス)と戦っており、この後弁々(4面ボス)と戦います。
輝針城では自機の種類で4面中ボス・ボスが変わるので、弁々→八橋の順に戦うこともあります。

そしてあえなく退治されました。チャンチャン。

東方輝針城(本編の後、Exより前)

その後、霊夢たちは正邪と針妙丸も退治し、無事異変は解決したかに見えました。

しかし、小槌の魔力には2つの秘密が隠されていました。

まず、打ち出の小槌はもともと鬼が持っていた秘宝であり、願いを叶える代わりに何らかの代償を支払わなければなりませんでした。大人しい妖怪たちは、力の代償として凶暴な性格になっていたのです。

もう1つの秘密は、時間が経つと魔力が小槌に戻ってしまうことでした。つまり、鬼の魔力で動いていた九十九姉妹は、異変が終わると普通の道具に戻ってしまう運命だったのです。

このままでは消えてしまう―――。狼狽える姉妹に救いの手を差し伸べたのが、彼女らと同じ付喪神の堀川雷鼓(ほりかわ らいこ)でした。

彼女は魔力の代償にいち早く気づき、和太鼓の体を捨てて外の世界のドラムを新たな体としていました。これにより、堀川雷鼓は鬼の魔力から逃れ、外の世界の奏者が持っていた道具の付喪神となったのです。

もちろんこの方法、成功率は100%ではありません。しかし、このまま待っても生存率は0%です。そこで彼女らもこの方法を試し、無事生き延びることができました。九十九姉妹は姿が変わらないままなので、別の琵琶と琴に移ったのでしょう。

その後、異常な魔力嵐に気づいた霊夢たちにまた退治されるのですが、それはまた別のお話。

退治フラグが立った瞬間(Ex中ボス)

その後

弁々と八橋は、幻想郷の新たな楽器奏者として活動を続けています。編成は二人だけのときもあれば(文果真報)、雷鼓が加わるときもあります(グリモワールオブウサミ)。

射命丸が編集した週刊誌でも、最近人気を集め始めていることが述べられています (文果真報) 。

他キャラクターとの関係

原作では

  • 九十九八橋
    • 癖の強い姉妹が多い幻想郷では珍しく、姉妹仲は良好です。義理の姉妹だからこそ、理想的な姉妹像に近づくのかもしれませんね。
  • 堀川雷鼓
    • 命の恩人であるほか、一緒に演奏活動をすることもあるようです。ちなみに原作で弁々が雷鼓を呼んだことは一度もないので、どう呼ぶかは想像の余地があります。

東方LostWordでは

八橋、雷鼓のほかに、「こころ」という名前が出てきます。これは能面の付喪神である 「秦こころ(はたの こころ)」 のことです。日本文化に欠かせない付喪神の仲間なので、二次創作ではこの組み合わせもよく見かけます。

原作で使う弾幕

  • 通常攻撃1。レーザーが通った場所から、大量の音符弾が発生する。

音符弾と休符弾を多用するほか、五線譜に見立てた緩やかに曲がるレーザーを発射してきます。また、琵琶の演奏を表しているのか、ひと呼吸置いてから放つ弾幕が多いのも彼女の特徴です。

輝針城本編では怨霊を音で誘導するスペルカード(怨霊「耳無し芳一」と怨霊「平家の大怨霊」)も使用しますが、それ以降は一切使った形跡が見られません。

妹の八橋に比べれば弾のスピードは速く、彼女からも「直線的な弾幕」と評されています。弾幕アマノジャクの「両吟『星降る唄』」でも速い音符弾を飛ばしてくるので、東方LostWordで速攻式になっているのはこれが原因かもしれません。(なお、実際に戦ってみると速さよりも密度とランダム性の方が圧倒的に印象に残ります……。)

より詳しく知りたい方へ

いちばん手っ取り早いのは、原作を買って遊んだり読んだりすることです。原作ゲームを買う際は以下の点に注意しましょう。

  • 弁々が出るのは「東方輝針城」と「弾幕アマノジャク」
  • Windowsを搭載したPCがないと遊べない
  • 主な流通先はSteamと同人ショップ(メロンブックス、とらのあな、アニメイトなど)
    • Amazonは正規の流通先ではない(値段も高いのでやめましょう)
    • パッケージ版はCDからデータを読み込むので、家のパソコンで読み込めるか確認しておくこと。Steamで買うなら問題はない

遊ぶとき、特に初めて原作をやる方は次の点を心がけるといいかもしれません。

  • 東方輝針城
    • Normalでも十分難しい。Easyから始めることは決して恥ずかしいことではない
    • なるべく低速移動を使おう。ボタンを押しながら移動するので特別な操作だと思いがちだが、高速移動で弾を避ける方が珍しい
    • 危ないと思ったらボム……いや、「あ」と思ったらボム。使わずに被弾する方がもったいない
    • 弁々が出るのは4面なので、初心者がいきなりたどり着くにはやや遠い。どうしたら上部回収をうまく活用できるか、他人のプレイを参考にしつつ考えてみよう
    • 咲夜B(妖器を使用しない)だけは選ぶな(性能が貧弱すぎるから)
  • 弾幕アマノジャク
    • 避けるのがほぼ不可能な弾幕を反則アイテムで切り抜ける、東方のなかでも異質な作品。
    • どのアイテムならクリアできそうか、色々試してみよう
    • 弁々が出るのはレベル5(五日目)。こちらもそこそこ遠い

遊ぶ環境を用意できない場合、プレイ動画や実況動画を見る手もあります。

書籍は出版社(カドカワ、一迅社)が発行しているため、Amazonで買っても何の問題もありません。弁々が出るのは「東方文果真報」と「グリモワールオブウサミ」です。

最後に

以上、九十九弁々の生い立ち、弾幕を中心に解説を行ってきました。八橋が実装された際もこのような記事を作りたいと考えておりますので、何卒よろしくお願いします。

※おまけとして、ショット名、スペルカードなどの元ネタ解説を以下に示しました。興味のある方はぜひご覧ください。

おまけ : 東方LostWordのショット名など 元ネタ

    • 上で述べたとおり、「直線的な弾幕」と八橋に評されたことが主な原因か。原作で速さをウリにしていたことはない
  • ショット
    • 拡散ショット「怨霊語り」
      • 輝針城で使うスペルカード「怨霊『耳無し芳一』」と「怨霊『平家の大怨霊』」が元ネタと考えられる
    • 集中ショット「スコアショット」
      • 弁々は通常弾幕でもスペルカードでも五線譜レーザーを発射してくる
  • スペルカード
    • 平曲「祇園精舎の鐘の音」
      • 輝針城の全難易度で使うスペルカード
    • 楽符「凶悪な五線譜」
      • 輝針城のHardで使うスペルカード
  • ラストワード
    • 「玄上 内裏大炎上」
      • LostWordオリジナル。玄上は琵琶の名器のひとつ。置かれていた内裏が火事になったとき、玄上が勝手に庭へ逃げ出したエピソードが元ネタと考えられる(今昔物語集 巻二十四第廿四)
  • スキル
    • 「秘曲・楊真操」「秘曲・啄木」「秘曲・流泉」
      • 楽琵琶(雅楽用の琵琶)の三秘曲。文字通り、特定の人以外には秘密とされていた曲である。当然現代ではそんなことはなく、昔の楽譜から再現された演奏動画がYouTubeにあがっている(楊真操啄木流泉
  • 特性
    • 目指せ最強の付喪神
      • 輝針城異変時、弁々は「最強の道具が誰なのか今ここで決めるわよ!」と言っている。よしんば現在もそう思っていたとしても、「最強」に含まれる意味は変わってきているだろう
    • 八多羅滅多羅
      • 雅楽用語で、2拍子と3拍子をつなぐ変拍子を指す言葉。一見当て字かと思ってしまうが、むしろこちらが「やたら」の語源である
    • 逢坂の関
      • 平安時代前期の歌人である蝉丸がかつて住んでいた場所。彼は琵琶の名手としても有名であり、秘曲「啄木」「流泉」を源博雅(醍醐天皇の孫)に授けたという逸話も存在する(今昔物語集 巻二十四第廿三)