東方LostWordに出てくる九十九八橋って何者? 生い立ちは? 弾幕は? 調べてみました!
2020年9月17日より、東方LostWordに九十九八橋が実装されました。かわいいですね。
原作や二次創作で見かける機会はあまり多くないため、ここで初めて見た方もいらっしゃることでしょう。
そこでこの記事では、九十九八橋がどういったキャラクターなのかを解説したいと思います。
概要
- 名前 : 九十九八橋(つくも やつはし)
- 種族 : 付喪神
- 二つ名 : 古びた琴の付喪神
- 能力 : 自ら音を発して演奏できる程度の能力
- 姉妹関係
- 姉 : 九十九弁々(琵琶の付喪神、血のつながりはない)
- 主な登場作品
- 東方輝針城 ~ Double Dealing Character.(4面中ボス、4面ボスとして登場)
- 弾幕アマノジャク ~ Impossible Spell Card.(一日目、五日目に登場)
- 東方文果真報 Alternative Facts in Eastern Utopia.
- The Grimoire of Usami 秘封倶楽部異界撮影記録
生い立ち
※九十九弁々の生い立ちとほぼ同じなので、詳しくはこちらをご覧ください。
要約するとこんな感じ
小人の少名針妙丸が、打ち出の小槌を使用したことにより生まれました。小槌の魔力は一定期間経つと回収されてしまうため、本来はごく短い命のはずでした。しかし、これを乗り越える方法をドラムスの付喪神である堀川雷鼓から教えてもらい、姉の弁々とともに生きながらえます。その方法とは、「小槌の魔力が宿った道具を捨て、小槌の影響がない外の世界の道具を新たな体とする」という大胆なものでした。
その後は琴の体を活かし、奏者として姉とともに活動しているようです。
八橋独自のエピソード
少名針妙丸の裏には、アマノジャクの鬼人正邪がついていました。彼女は小槌による異変が終わるや否や、すぐに逃亡してしまいます。
そこで幻想郷の賢者である八雲紫(やくも ゆかり)は、彼女を捕まえれば褒美を出すと幻想郷の人妖に伝えました。要するに指名手配です。

それに真っ先に食いついたのが九十九八橋でした。彼女は避けられそうもない不可能弾幕で、正邪を追い詰めます。


不可能弾幕と銘打っていますが、一応避けることは可能です。
しかし、そこはアマノジャク。不可能弾幕に反則アイテムで対抗され、逃げられてしまいます。

その後再び2人は出会い、正邪はとんでもない弾幕をぶつけられるのですが、それはまた別のお話……。

他キャラクターとの関係
- 九十九弁々
- 落ち着いた性格の弁々と、勝ち気な性格の八橋。そんな二人は、姉妹としても奏者としても相性バツグンです。
- 堀川雷鼓
- 命の恩人であるほか、一緒に演奏活動をすることもあるようです。ちなみに原作で八橋が雷鼓を呼んだことは一度もないので、どう呼ぶかは想像の余地があります。
東方LostWordでは
八橋は直接言及していませんが、「こころ」という人物と共演したことが弁々の口から語られています。これは能面の付喪神である「秦こころ(はたの こころ)」のことです。日本文化に欠かせない付喪神の仲間なので、二次創作ではこの組み合わせもよく見かけます。
原作で使う弾幕
音符弾と休符弾を多用するうえ、音符弾の軌道が非常に読みづらいのが特徴です。また、ひっきりなしに弾幕を放つことが多く、その様子はまるで琴の演奏のようです。
スペルカードでも軌道の読みづらさは健在です。音符弾が画面端で反射したり下から飛んできたりと、多彩な変化球を持ち合わせています。前述の不安定な軌道も相まって、ゲームクリアを目指すプレイヤーの心を幾度となく折ってきたのは間違いないでしょう。
また、正邪が追っ手を振り切る作品「弾幕アマノジャク」では、彼女が最強だと言われることもあります。原因は「琴符『天の詔琴』」。この弾幕ではふよふよと漂う音符弾とともに、えげつない量の粗い自機狙い弾が飛んできます(上のスライドショー参照)。
通常クリアの際はある反則アイテムを使えば難なく倒せますが、問題はノーアイテムでクリアするとき。普通の自機狙いはうまく誘導すれば難なくかわせるのですが、粗い自機狙いは誘導しきれないことも多くなかなか面倒です。また、誘導に慣れたかと思えば、今度は音符弾が邪魔をしてくるとか(管理人はまだ誘導すらうまくできないので、あくまで伝聞です)。特別に動画を貼ってみたので、ぜひご覧ください。
そんな彼女ですが、姉からはどういうわけか「手ぬるい弾幕」と評されています。弁々と比べると直接殺しにいかず、避けづらい弾を適当に撃っているだけなのが原因でしょうか。
より詳しく知りたい方へ
※弁々の記事と全く同じことを述べます。ご了承ください。
いちばん手っ取り早いのは、原作を買って遊んだり読んだりすることです。原作ゲームを買う際は以下の点に注意しましょう。
- 弁々が出るのは「東方輝針城」と「弾幕アマノジャク」
- Windowsを搭載したPCがないと遊べない
- 主な流通先はSteamと同人ショップ(メロンブックス、とらのあな、アニメイトなど)
Amazonは正規の流通先ではない(値段も高いのでやめましょう)- 2021年からAmazonでも取り扱い開始(https://touhou-project.news/news/2723/)
- パッケージ版はCDからデータを読み込むので、家のパソコンで読み込めるか確認しておくこと。Steamで買うなら問題はない
遊ぶとき、特に初めて原作をやる方は次の点を心がけるといいかもしれません。
- 東方輝針城
- Normalでも十分難しい。Easyから始めることは決して恥ずかしいことではない
- なるべく低速移動を使おう。ボタンを押しながら移動するので特別な操作だと思いがちだが、高速移動で弾を避ける方が珍しい
- 危ないと思ったらボム……いや、「あ」と思ったらボム。使わずに被弾する方がもったいない
- 八橋が出るのは4面なので、初心者がいきなりたどり着くにはやや遠い。どうしたら上部回収をうまく活用できるか、他人のプレイを参考にしつつ考えてみよう
- 咲夜B(妖器を使用しない)だけは選ぶな(性能が貧弱すぎるから)
- 弾幕アマノジャク
- 避けるのがほぼ不可能な弾幕を反則アイテムで切り抜ける、東方のなかでも異質な作品。
- どのアイテムならクリアできそうか、色々試してみよう
- 八橋はチュートリアルとレベル5(五日目)で会うことができる。再会までに鍛えておこう
遊ぶ環境を用意できない場合、プレイ動画や実況動画を見る手もあります。
書籍は出版社(カドカワ、一迅社)が発行しているため、Amazonで買っても何の問題もありません。弁々が出るのは「東方文果真報」と「グリモワールオブウサミ」です。
最後に
以上、九十九八橋の生い立ち、弾幕を中心に解説を行ってきました。いかがでしたか?
もし気になったら、原作を買って遊んだり読んだりしてみましょう。そこから何をするかは皆さん次第です。
※おまけとして、ショット名、スペルカードなどの元ネタ解説を以下に示しました。興味のある方はぜひご覧ください。
おまけ : 東方LostWordのショット名など 元ネタ
- 式
- 弾幕が全体的にトリッキーだからだと考えられる
- ショット
- 拡散ショット「サウン・ガウの音色」
- 輝針城で使うスペルカード「響符『平安の残響』」「響符『エコーチェンバー』」から派生したLostWordオリジナル
- 集中ショット「アラートハープ」
- 弾幕アマノジャクで使うスペルカード「琴符『天の詔琴』」から派生したLostWordオリジナル
- 拡散ショット「サウン・ガウの音色」
- スペルカード
- 琴符「諸行無常の琴の音」
- 輝針城の全難易度で使うスペルカード
- 箏曲「下剋上レクイエム」
- 輝針城のHard、Lunaticで使うスペルカード
- 琴符「諸行無常の琴の音」
- ラストワード
- 「琴木の岡」
- LostWordオリジナル。景行天皇が肥前国(現在の長崎・佐賀)に岡を造営させ、そこに琴を立てたところそれがクスノキの大木になったという言い伝えがある(肥前国風土記)。佐賀県の櫛田宮にも同様の縁起が遺されているが、琴を立てるのではなく地面に埋めているという違いがある
- 「琴木の岡」
- スキル
- 「組曲・四季の曲」「組曲・扇の曲」「組曲・雲井の曲」
- 八橋検校が作曲した箏曲のうち、後世で特に秘伝とされた三曲。八橋検校は江戸時代初期の作曲家・演奏家で、物凄く端折って言えば現在いちばんよく知られている箏の基礎を作り上げた人である。八つ橋(京都銘菓の方)の名前の由来とされているほか、九十九八橋の名前の由来とも考えられる
- 「組曲・四季の曲」「組曲・扇の曲」「組曲・雲井の曲」
- 特性
- 付喪の楽
- 九十九八橋は琴の付喪神である。特性の効果自体は姉と全く一緒だが、こちらの方が呑気に聞こえる
- わっほーい!
- 咲夜Bで倒すと見られる八橋の迷台詞。原作ではやられたときの言葉なので、ビックリマークはついていない。余談だが、霊夢だと「ありゃりゃ」、魔理沙だと「わーお」になる
- 天真爛漫
- 八橋は「勝ち気で無鉄砲」と輝針城のおまけ.txtで言及されていたり、正邪を真っ先に捕らえにいった理由が褒美のためだったりする
- 付喪の楽
おまけのおまけ : わっほーい

咲夜Bでここまで来るのは他の機体よりも大変なので、自力で辿り着きたい人は頑張れ。